突然の住宅業者倒産、残った住宅ローン
鳥取市内の家族が今年12月3日、住宅業者から突然、倒産を告げられたのこと。建設中の家は骨組みのままほったらかし。支払ったお金は返ってこない。そんなことが起きているそうです。同じような境遇の方は10軒以上。生活の行方が真っ暗になった購入者達は、企業のモラルを問おうと、刑事告訴を検討しているそうです。
この家族は建設費で三千万円で契約。契約時に三割、着工時に三割、上棟時に三割を支払っているのですが、住宅業者の社長からは「返せるあてはありません」との言い分。破産管財を担当する弁護士からは「住宅購入者への配当は限りなくゼロ」とのこと。
仮住まいは家賃八万円、住宅ローンの支払いは月六万円。光熱費を加えると家計は赤字となる。だが、残りの工事を別の業者に頼まなければならない状況は変わりなく、バイトやパートを行うことでしのいでいるそうです。
契約の内容によりますが、手付として1~2割を支払い、残金は完成時(引き渡し時)に一括として支払うのが好ましいでしょう。住宅業者の体力にもよりその条件が受けられるかどうかは分かれますが、今の市況を踏まえますと、安全策を取るに越したことはありません。こういった問題が起こる前に、専門家に契約書の確認をしていただくことは不可欠だと思います。