ペット火葬場許可制で住宅街での事実上建設不可能に
東京都板橋区の議会ではこのほど、ペットの火葬場の設置を許可制にする「区ペット火葬場設置条例」を全会一致で可決したとのこと。住宅から50メートル以上離す条項などを盛り込んでおり、今後は住宅街での建設が事実上不可能となる。ペット火葬場を規制する条例は23区で初めてのことのようです。
この条例施行後は、火葬場の建設に区長の事前許可が必要となります。許可の基準として住宅や学校などから50メートル以上離れた場所に設置することなどが設定されており、火葬場の新設は事実上、工業専用地域に限られるようになるといいます。罰則はないようですが、基準に違反した場合は、区長が改善命令や使用禁止命令を出すことができるようにもなったとのこと。
ペット火葬場の問題は先にこの不動産トラブル集でもお伝えいたしました。火葬場は不動産売買の現場では重要事項調査に入ってくる(付帯の物件周辺状況等報告書)問題ですが、ペット火葬場もカテゴリーにはその種の施設として説明義務はあるでしょう。なお、同区前野町では住宅街の中で建設中のペット火葬場を巡り、近隣住民の間で反対運動が起こっておりますので、不動産業者としては意識を高く調査しなければならないと言えます。