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2009年07月19日

エレベーター主要6社と独立系保守管理会社との溝

 国内エレベーターで8割以上のシェアを占める主要メーカー6社が、独立系の保守管理会社に不具合や事故情報を伝えていないことが国土交通省の調べでわかったのことです。2006年6月に男子高校生が死亡した事故の背景にも、メーカーと保守管理会社の連携不足がありましたが、その事故から3年たってもこうした問題点が一向に改善されていない実態が浮き彫りになったようです。

 主要メーカー6社とは三菱電機、日立製作所、東芝エレベータ、日本オーチス・エレベータ、フジテック、シンドラーエレベータの6社。

 エレベーターの保守点検をめぐっては、割高なメーカー系列の保守管理会社を敬遠して独立系に切り替える動きが自治体やマンションなどで加速している背景から、独立系保守管理会社は、メーカーが企業秘密を盾に情報を出し渋っているのでは?と批判する。一方、メーカー側は安値で参入する独立系の技術力を疑問視しており、不具合情報が消費者まで正しく伝えられるかを含めた対応となっているとのことです。
 

 消費者としては、不具合情報はどのような形であれ、正確に知っておく方が利益になるのは当然のことです。メーカー、保守管理会社、消費者の3者に円滑に情報が流れる仕組みづくりが必要です。一方、疑問なのはメーカーの対応で、このような不具合で事故があった時に、真っ先に叩かれるのがメーカーなはずで、そのようなリスクを常に抱えていることは結局はマイナスにしかならないでしょう。シンドラー社の例を考えるべきではないでしょうか。

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