相続税最高税率55%に引き上げへ~政府税調方針
政府税制調査会は2011年度税制改正において、相続税の最高税率を現行の50%から55%に引き上げる方針を固めたようです。ただ、焦点はそこではなく、基礎控除の引き下げになります。
相続する財産額から差し引いて税金を安くする基礎控除は、定額部分を5,000万円から3,000万円に、相続人数に応じた加算額も1人あたり1,000万円から600万円にそれぞれ縮減するとのこと。一方、税率の区分は現在の6段階から8段階に増やすようです。
相続税の最高税率を引き上げ、基礎控除を縮減するのは、資産を多く持つ富裕層に負担増を求め、税収増を図るためだ。約4%と極端に富裕層に偏っている課税対象件数を約6%に増やし、是正する狙いもあるようです。
弊社は東京都杉並区に会社があるのですが、この税制改正により、30坪以上敷地面積のある戸建を有している方は相続税がかかる方に回る可能性が高くなります。故に、私どもはこの相続税改正を23区持家税なのではないかと考えております。今後、相続対策を行う必要性がより高まるものと思われます。