本記事では、親子間・親族間売買で住宅ローン組む際に、どの銀行・金融機関がおすすめなのか、弊社の実績を元にご紹介します。
親子間・親族間売買で住宅ローンを組むにあたって知っておきたい注意点や審査通過のポイントについてなどは、『親子間・親族間売買で住宅ローンを利用するには?~金利や注意点、審査通過のポイント~』も併せてご覧ください。
目次
親子間・親族間売買で住宅ローンを組める銀行
親子間・親族間売買で住宅ローンを組むのが難しいケース
銀行・金融機関ごとのメリット・デメリット
金利は安いが審査の厳しい都市銀行・地方銀行
所有不動産があれば検討可能な信託銀行
比較的組みやすい信用金庫・労働金庫
フラット35は築浅が前提
金利は高いが審査は優しいノンバンク
ネット銀行や信用組合は難しい
まとめ
親子間・親族間売買で住宅ローンを組める銀行
弊社では都市銀行、地方銀行、信託銀行、信用金庫、モーゲージバンク(フラット35)、労働金庫、ノンバンク他、さまざまな金融機関で住宅ローンを組むためのお手伝いをしてきました。その実績からお伝えすると、結論としては、審査上のハードルはあるが、どこの金融機関でも、建前上は親子間・親族間売買の住宅ローンを組むことが可能です。
ただし、各金融機関ごとにローンを出す条件があるため、以下の点を洗い出したうえで、どこの金融機関ならローンが組みやすいか判断する必要があります。
- 売買理由
- 年収(買主)
- 勤務先(買主)
- 借入状況(買主)
- 自己資金
親子間・親族間売買で住宅ローンを組むのが難しいケース
以下の条件に当てはまると、住宅ローン利用が制限され、対応する金融機関も限られます。該当される方はしっかりとした準備が不可欠です。
- 売買理由がお金の問題(ローンやカードの遅延延滞、税金の滞納、任意売却、破産管財など)の場合
- 売主や買主が事業者(法人経営者、個人事業者)の場合
- 売主(親族)が物件を退去していない場合
上記に当てはまる場合、金融機関から純粋に住むためにローンを必要としているのではなく、借金の返済や事業融資の代わりのローンと見られてしまいます。したがって、金融機関からは原則、住宅ローンを借りることができません。この場合、ご自身で金融機関からローンを借りるのは、容易ではありませんので、もし、ローンが借りられるのかを早めにお知りになりたければ、弊社までご相談ください。
続いて各金融機関についてメリット・デメリットとその特徴を紹介します。
銀行・金融機関ごとのメリット・デメリット
これまでの弊社の実績から各金融機関の参考指標をご紹介します。あくまでも以下の表は目安としてご参照ください。
| 金融機関 | 特徴 | |
|---|---|---|
| 都市銀行 (例:三菱UFJ銀行、三井住友銀行等) |
ローン審査は属性で決まり易い 諸費用は自己資金対応が多い |
|
| メリット | デメリット | |
| 金利が安い※弊社金利優遇あり | 審査が厳しい | |
| 地方銀行 (例:きらぼし銀行、横浜銀行等) |
審査の難易度は都市銀行と変わらない 不動産の担保評価 > ローン額となるケースがある |
|
| メリット | デメリット | |
| 金利が安い~普通 | 審査が厳しい / 不動産の担保評価次第 | |
| 信託銀行 (例:三菱UFJ信託銀行、三井住友信託等) |
資産性のある不動産を持つ地主およびその親族向け 一定以上の資産があれば可能なケースもある |
|
| メリット | デメリット | |
| 金利が安い | 審査は普通 | |
| 信用金庫 (例:城南信用金庫、西武信用金庫等) |
支店があるエリア、中小企業経営者またその親族向け 全くの一見の方は断れることが多い |
|
| メリット | デメリット | |
| 金利が安い~普通※弊社金利優遇あり | 審査は普通 | |
| モーゲージバンク (例:アルヒ等) |
一定の条件を満たすとローンが可能 築年数が古い中古戸建は建物検査をクリアできないことが多い |
|
| メリット | デメリット | |
| 金利はやや高め(フラット35のため) | 審査は普通・建物の検査が必要 | |
| 労働金庫 | 労働金庫と関係がある勤務先の給与所得者向け 属性を総合的に判断、一定条件以上が必要 |
|
| メリット | デメリット | |
| 金利が安い~普通 | 審査は普通~厳しい | |
| ノンバンク (例:L&Fアセットファイナンス、セゾンファンデックス等) |
不動産の担保評価7割がローン額の目安 弊社優遇でも~9割のため、自己資金の用意が必要なケースも多い |
|
| メリット | デメリット | |
| 金利が高い ※弊社優遇制度あり | 審査は普通・不動産の担保評価次第 | |
続いて各金融機関についてより詳細に解説します。
金利は安いが審査の厳しい都市銀行・地方銀行
都市銀行、地方銀行は一定の条件が必要で、それを満たすのは難しいですが、以下の条件に当てはまる方はチャンレジしてもよいかと思います。
- 大手上場企業にお勤めで年収と自己資金がある
- 問題のない借入状況
- 売買理由が住むため(売主の借金返済が理由ではない)
- 売主(親族)が物件を退去している
- 物件の所有権が「100%」自分になる(持ち分売買ではない)
所有不動産があれば検討可能な信託銀行
信託銀行は、相続対策や相続税対策の目的で、資産価値の高い所有不動産がある場合(親や親族が所有)は、積極的にローンの検討をしてくれます。
たとえば、親の土地を買い取って自宅を建てる、親の所有のアパートを買い取るなどです。毎月の収入が希望するローン額に足りなくとも、対応してくれるケースがあります。
比較的組みやすい信用金庫・労働金庫
信用金庫、労働金庫も条件はありますが、その条件に当てはまるなら審査は比較的優し目と言えます。
信用金庫の場合は、信用金庫の営業範囲(エリア)内に対象不動産がないとローン対応が難しく、保証料の仕組みから一定の自己資金がないと資金計画が成り立たないということがあります。
フラット35は築浅が前提
モーゲージバンクのフラット35は以下の3つの条件が必要です。
- 買主が物件に住んでいないこと
- 売主(親族)が物件から退去すること
- 建物検査をクリアすること
中古戸建の場合は建物検査のクリアが厳しく、目安として平成15年以前に建てられている場合は耐久性基準からクリアできない=ローンを借りられないケースが多いです。しかし、マンションや築年数が浅い戸建なら十分可能性はあります。
金利は高いが審査は優しいノンバンク
ノンバンクとは預金業務をしていない金融機関のことです。消費者金融とは異なります。ノンバンクは金利が高いですが、融資審査は他と比べて優しいので選択肢に入れることが多いです。しかし、ローン額が不動産の担保評価次第の面があり、一般的に担保評価の7割がローンの目安となります。2,000万円のローンを借りたいなら、2,850万円以上の担保評価が必要となります。
そのためローン額=売買価格とすると、時価>担保評価となりますので、売買価格=ローン額=担保評価の7割<時価という公式が成り立ち、税務上において「時価で売買する」とは差が出てしまいます。そのためその差分を自己資金を用意して充てる、など何らかの対策が必要となります。
武蔵野不動産相談室独自のノンバンクの優遇制度
弊社は優遇制度の提携があり担保評価の9割まで可能、最大0.5%の金利優遇となりますので、時価(税金)の問題や、金利の高さはやや優しくなります。しかし、それでも対策は不可欠です。
また、弊社ではよく『ノンバンク大手のL&Fアセットファイナンス社やセゾンファンデックス社からローンを受けられるので、それ以外の金融機関の紹介をお願いします』と言われます。ただし、その後、話を伺うと2社とも否決された、もしくは希望するローンが借りられず成立しなかった話を多く聞きます。おそらく、面談の際に何らかのNG行為を行っているか、担保評価で説得力がある話ができなかったものと思います。必ず借りられると決まっている訳でありませんので、注意して臨まれた方がよろしいでしょう。
ネット銀行や信用組合は難しい
弊社ではネット銀行(フラット35は除く)の実績はありません。親子間/親族間売買のローンは担当者と相対して説明が必要なため、ネット上による審査ローンは難しいものと判断しています。また信用組合も審査の結果、金利が高めに出ることが多く、検討の上ノンバンクでのお借入れとなるケースが多いため、弊社では現在、取り扱いをしておりません。
まとめ
親子・親族間売買の住宅ローンは、銀行から「不透明な資金流用」を疑われやすく、審査が非常に厳格です。メガバンク等は「売主の退去」や「持分のみの売買不可」など高いハードルがありますが、買い主の属性次第で可能性があります。一方でその他の金融機関でも審査が比較的優しくても、必ず通るわけではないため専門的な知見と提携ローンを活用した、綿密な準備が成約の鍵となります。











