新年明けましておめでとうございます。
2023年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、年末年始の不動産業界のトピックスで1番話題になったのは
長期固定金利の上昇のニュースでした。
テレビ等のニュースでもよく報道されていました。
ですので、年初はお客様とよくこの話題を口にしています。
昨年末に日本銀行が長期金利の変動幅をプラスマイナス0.25%から
0.5%へ修正したことで金融市場が反応。
0.2%から0.4%へ長期金利が上昇し、今年1月の
日本国債10年物の表面利率も0.5%となりました。
それを考えると、連動する長期固定金利も0.2~0.3%
上がる話になりそうですが、年初ではそこまでにはなっていません。
代表的な長期固定金利であるフラット35では
昨年12月は1.65%でしたが今年1月は1.68%と
△0.03%と微増でした。
ですので、ここから0.3%上がって早いうちに
1.9%となるかというとそう思えません。
と言いますのも、長期金利上昇はこれから急激に上がるのではなく、
令和4年の1年間で若干織り込み済だと感じているからです。
令和4年は1年を通じて長期金利が緩やかに上昇し続けていました。
フラット35(借入期間が21年以上35年以下、融資率が9割以下、
新機構団信付きの場合)の最安値金利で見てみますと、
令和4年1月が1.30%、ウクライナ戦争が始まった3月に1.43%、
7月に1.51%と1%半ばになり、12月に1.65%、
令和5年1月は1.68%と段階を踏んで今に至っており、
12月発表の変動幅分0.25%はある程度吸収済のような気がするのです。
ですので、長期固定金利は下がることはないですが、
急激に上がるのかというとそうでもなく微増を続けていく
というのが私の読みです。
ですのでネガティブにとらわれずに、欲しい不動産があるなら
慌てずに、また来月金利が安くなるかもと思わず
冷静な判断で購入した方がいいかもしれません。
ちなみに、ウクライナ戦争と物価高の影響から建築資材なども含めて
不動産コストは上がる一方なので、購入するなら早い方がいいのは事実です。
一方で、変動金利はどうなのかというと短期プライムレートは
据え置かれましたし、今の景況から見て今年いっぱいは上がることは
ないだろうなと判断をしています。
ただ、政策的には固定金利との差を広げすぎないようにしますし、
金融機関も変動は金利を上げるのに躊躇しないため
変動することによって影響が大きい
1)借入額が多額な場合
2)融資期間を長期間とる場合
この2つの場合は変動だけで検討をするは危険かもしれません。
今年も住宅ローンの相談から始まっています。
お客様の考えに即したアドバイスをしていき、
良い1年をご一緒に過ごしていこうと思います。
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